けいがい (荊芥)

学名  Schizonepeta tenuifolia (Nepeta japonica)
日本名  ケイガイ
科名(日本名)  シソ科
  日本語別名  アリタソウ
漢名  裂葉荊芥(レツヨウケイカイ, lièyè jīngjiè)
科名(漢名)  脣形(シンケイ,chúnxíng)科
  漢語別名  荊芥(ケイカイ,jīngjiè)・香荊芥、綫芥、小茴香(ショウカイコウ,xiaohuixiang)、假蘇(カソ,jiasu)、薑芥(キョウカイ,jiangjie)、四稜桿蒿
英名  
2008/06/19 薬用植物園 2007/07/21 薬用植物園
2007/08/13 同上

2008/10/09 薬用植物園

 ケイガイ属 Schizonepeta(裂葉荊芥 lièyè jīngjiè 屬)には、中国に次のようなものがある。

  トウイヌハッカ S. multifida(Nepeta multifida;多裂葉荊芥・裂葉荊芥)
         
朝鮮・河北・山西・モンゴリア・極東ロシア・シベリア産
         
『中国本草図録』Ⅴ/2296・『中国雑草原色図鑑』191
  マンシュウケイガイ S. tenuifolia(Nepeta tenuifolia;裂葉荊芥・荊芥・小茴香・假蘇)
         
朝鮮・遼寧・吉林・黑龍江・華北・陝甘・青海・華東・四川・貴州・雲南産
    ケイガイ var. japonica(Nepeta japonica)
   
 シソ科 Lamiaceae(脣形 chúnxíng 科)については、シソ科を見よ。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』10(1806)に、「假蘇 ノゝヱ古名 ネヅミグサ南部方言、鼠ノ穴ニ此草ヲ挿メハ出ズ、故ニ名ヅク ネヅクサ同上 通名荊芥」と。
 朝鮮・遼寧・吉林・黑龍江・華北・陝甘・青海・四川・貴州・雲南・華東・臺灣に分布、浙江・雲南などで栽培。
 変種名に japonica というが、日本には一部に栽培するも自生せず。
 中国では、全草を荊芥(ケイカイ,jīngjiè)、花果穂を荊芥穗と呼び、薬用にする。S. multifida も、同様に用いる。『中薬志Ⅲ』pp.170-174 『全国中草葯匯編』上/612-613 『(修訂) 中葯志』IV/520-523
 なお、中国ではイヌハッカ Nepeta cataria
(植物名は荊芥)の全草も假荊芥(カケイカイ,jiă jīngjiè)と呼び薬用にする。
 日本では、生薬ケイガイは ケイガイの花穂である(第十八改正日本薬局方)。

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